秋になって枯れ葉がまうようになっても、子供達はライオンの公園に来てあそびました。
時にはひざをすりむき泣き出す子もいましたが、
すぐにまた遊び出すのでした。
ライオンは、元気のいい子供が好きでした。
冬になって雪が降りました。公園にもうっすらと雪が積もりました。
子供達は、わあわあいいながら雪合戦をしました。
ある子供はライオンの顔に雪玉をぶつけました。
ライオンは、にこにこしながら見ていました
春になり、夏が来て秋になりました。
いつものように子供があそびにいくとライオンのせなかに穴が開いていました。
だれかがいたずらして、こわしたのでした。
ライオンは、頭を動かすことができないので、少し様子が変だとは思いましたが、自分の体にあながあいていることに気がつきませんでした。
ライオンのせなかには、穴が開いていましたが、子供達はいつものように遊びました。やっぱりライオンのせなかにすわって、すべり台を滑り降りました。
それから何年かたちました。
ライオンのせなかの穴は、いつのまにかずいぶんと大きくなりました。
ライオンのまわりで遊んでいた子供達は大きくなり、ライオンの公園にはあそびにこなくなりました。
ある日、ライオンは公園からいなくなりました。
おおきくなった穴で子供達がけがをしてはいけないと、役場の人がライオンをとりはらったのでした。
公園にライオンはいなくなりました。
公園には、だれも遊びに来なくなりました。
公園で遊んでいた子供達は、もっと大きくなり、結婚して子供が生まれました。
ある日、子供と一緒に公園に来ていたおとうさんがいいました。
「ぼくたちが遊んでいたときには、ライオンがいた。また、ライオンを作ろう。」
子供のころライオンと一緒に遊んだ大人達も賛成しました。
みんなは、ライオンを思い出しながら、つくりました。思い出しながらつくったので、いぜんとは、少し違ったライオンになりました。
それでも、ライオンはライオンでした。
ある暖かな春の日、ついにライオンは完成しました。
小さかったころ一緒に遊んだ子供達は大人になり、おとうさんやおかあさんになっていました。
そして、その子供達がライオンのまわりで元気よくあそんでいました。
ライオンは、幸せでした。
(とても絵を描ける状態ではないので、文章だけ載せます。
結構気に入っているお話なので、いつか機会をみつけて、絵もアップしたいと思います。)
うえむら屋トップへ